クリストファー・パオリーニ

クリストファー・パオリーニ（Christopher Paolini、1983年11月17日 - ）はアメリカ合衆国の小説家。モンタナ州に住み、処女作となるファンタジー小説『エラゴン』を書いた。彼は『エラゴン』や『エルデスト』を含むドラゴンライダーシリーズの作者としてよく知られている。

経歴

南カリフォルニアで生まれ、大自然に囲まれたモンタナ州パラダイスバレーで両親と妹の4人家族で育った。イリノイ州シカゴの学校の遠隔教育をホームスクーリングで受け、高校の課程を15歳で終えたあと『エラゴン』と続編『エルデスト』の執筆に取り掛かった。

2002年、両親の経営する出版社から『エラゴン』を出版した。パオリーニは中世の衣装を着て、135の学校や図書館を回りキャンペーンを行った。『エラゴン』の第1刷の表紙は妹のアンジェラが描いた。彼女は内表紙の地図の絵も描いた。

キャンペーンの途中、パオリーニはカール・ハイアセンの義子の通う学校で講演を行った。ハイアセンが知り合いの編集者だったAlfred Knopfにこの本について話したことから、第2刷以降は2003年8月にKnopfの出版社で出版されることに決まった。わずか19歳で、パオリーニはベストセラー作家としてニューヨーク・タイムズに載った。『エラゴン』は同名で映画化・ゲーム化もされた。

『エラゴン』の続編である『エルデスト』は、2005年8月23日に発売された。3作目である『ブリジンガー』は2008年9月23日に発売。2011年11月に最終巻である『インヘリタンス』が本国で発売された。

作品リスト

ドラゴンライダー シリーズ

#	邦題	原題	刊行年	刊行年	訳者	出版社
1	えらこんいしをつくもの エラゴン 遺志を継ぐ者	Eragon	2002年	2004年	おおしまふたえ 大嶌双恵	そにいまかしんす ソニー・マガジンズ
				2006年		ういれつしふつくす ヴィレッジブックス
				2011年		せいさんしや 静山社
2	えるてすとしゆくめいのあかきつはさ エルデスト 宿命の赤き翼	Eldest	2005年	2005年		そにいまかしんす ソニー・マガジンズ
				2006年		ういれつしふつくす ヴィレッジブックス
				2011年		せいさんしや 静山社
3	ふりしんかあほのおにちかうきすな ブリジンガー 炎に誓う絆	Brisingr	2008年	2009年		ういれつしふつくす ヴィレッジブックス
				2014年		せいさんしや 静山社
4	いんへりたんすはてなきたひ インヘリタンス 果てなき旅	Inheritance	2011年	2012年		せいさんしや 静山社
100 外伝	あらけいしあのものかたり アラゲイジアの物語	The Fork, the Witch, and the Worm	2018年	2020年		せいさんしや 静山社

その他

邦題	原題	刊行年	刊行年	訳者	出版社
せいめいたい 星命体	To Sleep in a Sea of Stars	2020年	2022年	ほりかわしのふ 堀川志野舞	せいさんしや 静山社

影響

パオリーニの作品には自然が大きな影響を与えている。フィリップ・プルマン、タモラ・ピアスとの鼎談で、彼はパラダイスバレーの自然が発想に大きな影響を与えたと語った。またJ・R・R・トールキンの作品や『ベーオウルフ』からも大きな影響を受けている。

『エルデスト』の中で、彼は無神論で菜食主義のエルフを描いているが、彼自身は菜食主義者ではない。

外部リンク

• Official website