タイムリープ

曖昧さ回避 「タイムリープ」を称する作品等については「タイムリープ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

タイムリープ和製英語:time leap)は、日本語に直訳すると「時間跳躍」となる。和製英語で『時をかける少女』で登場した造語。

概要

用語としての「タイムリープ」は先述したように1968年の小説『時をかける少女』で登場し、同作では自分自身が意識・身体とも時空を移動することを意味する「タイムトラベル」と定義していた。つまり個人の超能力での時間跳躍がそれに当たる。後年に登場した作品でも個人の能力によって行っている物を指している事が多く、『幻魔大戦』や『タイムリーパー』等がそれに当たる。

更に1995年の小説『タイム・リープ あしたはきのう』において登場したタイムリープは、「自分自身の意識だけが時空を移動し、過去や未来の自分の身体にその意識が乗り移る」というものであった。この意味における「タイムリープ」では、自分自身が産まれてから死ぬまでの時間が過去や未来への移動範囲の限界となる。また、同一時空に同一人物が2人以上存在する矛盾も発生しない。

ただし、一部の作品においては「タイムトラベル」と同じ意味で「タイムリープ」と表現されているものもある。なお、「自身を中心とした量子的観測」や「並行世界(パラレルワールド)や世界線」の概念を含む場合、変化が生じる未来跳躍と同様に必ずしも時間軸をそのまま巻き戻すように逆行するとは限らず、逆行後の時間軸からそれより過去に関してタイムリープ前とは部分的な差異が生じている世界の自分に乗り移るというパラドックス描写を取るケースも存在する。

タイムリープが登場する作品

小説

ゲーム

  • ひぐらしのなく頃にシリーズ - 幾重にも張り巡らされた複合的な悲劇的舞台設定(「封建的な村社会の悪癖および全てを牛耳る旧家の悪しき因習」「ダム開発の賛否を巡って分断された住民間の深い遺恨」「制御不可能な殺意が撃発する風土病に翻弄されるパンデミック・パニック要素」「同風土病を細菌兵器として軍事転用する事を目論む超法規的謀略機関の暗躍を描いたポリティカル・フィクション要素」「弱者への尊厳を持たない残虐な性格の高次元生物(タイムリープの張本人)による戯れを描いたダーク・ファンタジー要素」「主要登場人物の個々の家庭事情・PTSD(同居家族である叔父(反社出身)からのDV、実母が略奪婚され家庭崩壊(実父は結婚詐欺被害に遭遇中)、家族の失踪および昏睡、前述風土病研究が元で医学会より除け者にされ憤死に至った義父)」「主要登場人物間の人生観の擦れ違い(共依存関係にありながら進学先である名門校でのスクール・カースト乖離)」)の中で、(普段はジュブナイル作風の)ほのぼのとした少年少女(主人公グループ)の日常が続くも、やがて凄惨な事件が発生する度に発生前へのタイムリープが繰り返される。タイムリープ前の記憶・経験を積んだ主人公たちは知恵・勇気を振り絞り、思索を巡らし時には流血も厭わない死闘に身を投じながら、数々の悲劇の回避に挑み続ける。
  • イースVIII - 厳密には、自分の意識を自ら封印することで、未来へと時間移動している。
  • STEINS;GATE
  • できない私が、くり返す。 - タイムリープを駆使し、変えられない未来を変えようとする作品。

漫画

ドラマ

映画

  • バス男(ナポレオン・ダイナマイト) - タイムリープ出来ると謳われたインチキ商品に騙され通販購入した主人公の叔父が、ハイスクール時代のアメフト試合出場・人生改変を目論むエピソードが登場する。

脚注

関連項目