フェンダー・ジャグスタング

フェンダー・ジャグスタング
Fender Jag-Stang
メーカー/ブランド フェンダー
製造時期 1994年 - 2001年
2003年 - 2005年
2021年
構造
ボディタイプ ソリッド
スケール長 24インチ
フレット 22
ネックジョイント ボルト・オン
材質
ボディ バスウッド
ネック メイプル
フィンガーボード ローズウッド
電気系統
ピックアップ シングルコイルx1、ハムバッカーx1
ピックアップ(F) ヴィンテージ・スタイル
ピックアップ(R) スペシャル・デザイン
コントロール ボリュームx1、トーンx1、ピックアップスイッチx2
カラーバリエーション
ソニック・ブルー、フィエスタ・レッド
テンプレート | カテゴリ

フェンダー・ジャグスタング (Fender Jag-Stang) はフェンダーのエレクトリックギタージャガームスタングを合成して作られた[1]

起源

ニルヴァーナのカート・コバーンが両機の合成機のアイディアをフェンダーに提案し、カスタムショップのマスタービルダーであったラリー・ブルックス (Larry L. Brooks) が2本の左利き用ギターを制作、このうち一本のみがコバーン自身によって使用された。このギターはコバーンを満足させるために多くの調整が必要だったとされており、ニルヴァーナの1994年の『イン・ユーテロ』ツアーのヨーロッパ興行に行く前には、フェンダーに修理のため返送されている。ライブではあまり使用されていない。コバーンは結果に満足しておらず、1994年4月の死に至るまで、完成形には至らなかったとされている。

デザイン

1つの「ヴィンテージ・スタイル」シングルコイルと「スペシャル・デザイン」ハムバッカーを搭載、それぞれに「オン/オフ/逆相」が選択可になっている。両前作機と同様ダイナミック・ヴィブラートを装備し、24インチのショートスケールネック(コバーンが好むジャガーの正確なレプリカ)である。

ピックアップの貧弱さと全体的な熟練の欠如により、多くの批判を浴びている[要出典]

量産はコバーン死後の1995年秋から行なわれ、2001年の製造中止となった2年後、需要を受けフェンダージャパンがリイシューを生産。2005年に再度製造終了した。

その後、フェンダーが、ニルヴァーナの代表作「ネヴァーマインド」の発売30周年を記念して2021年に再発売される運びとなった[2]

使用ミュージシャン

コバーンのソニック・ブルーのジャグスタングは彼の死後、妻のコートニー・ラブによりR.E.M.のピーター・バックに譲渡された。彼はこのギターを "What's the Frequency, Kenneth?" のヴィデオで使用している[3]。同じR.E.M.のマイク・ミルズはこのギターを、ライヴでコバーンへのトリビュートソングである「レット・ミー・イン」を演奏する際に使用している。この様子はREMのDVD『ロード・ムービー』で見られる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “ジグソーパズルの物語 | Jag-Stang”. FenderNews. Fender (2019年2月23日). 2023年3月8日閲覧。
  2. ^ “フェンダー、カート・コバーンのシグネイチャーギター復刻”. BARKS. 2023年3月8日閲覧。
  3. ^ R.E.M. - What's The Frequency, Kenneth? (Official Music Video). YouTube. 7 July 2011.

関連項目

外部リンク

  • KURT COBAIN JAG-STANG
  • jag-stang.com
  • shortscale.org ショートスケールギターのサイト
  • JagStang body at Warmoth Guitars.


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