町田 瑠唯(まちだ るい、1993年3月8日 - )は、日本の女子バスケットボール選手である。北海道旭川市出身でバスケットボール女子日本リーグの富士通レッドウェーブに所属。背番号10。その後アメリカのWNBAのワシントンミスティックスに所属している。ポジションはガード。背番号13。162cm[3]。札幌山の手高等学校卒業。2023年9月に株式会社RUIを設立し、代表取締役社長に就任。オリジナルファッションブランドの「MACCHI」Tシャツを先着で600枚をオンラインショップで販売したところ、約10分で即完売した。他にもアスリートのマネジメントやスポーツコンサルティング業務も事業として手掛ける。現役トップアスリートとビジネス展開の両輪でチャレンジをし続けている。
人物
札幌山の手高校では3年次の2010年に主将としてインターハイ・国体・ウィンターカップの三冠に導いた。
卒業後の2011年、富士通に加入。ルーキーシーズンの2011-12シーズンは、レギュラーシーズン27試合に出場し、1試合平均3.3アシストを記録。Wリーグルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞[4]。
Wリーグ2014-15シーズンは、アシスト数でリーグ1位の成績を残し、リーグベスト5に初選出された。富士通にとって7シーズンぶりのファイナル進出にも貢献。2021-22シーズン終了までにベスト5を4回受賞、アシスト1位は5回達成している。
WNBA
2022年2月14日、WNBAのワシントン・ミスティクスとの契約締結が発表された[5][6]。Wリーグ2021-22シーズンのプレーオフ・ファイナル終了まで富士通でプレーした後、4月23日に渡米して25日に入団会見を行った[7]。27日にプレシーズンマッチに初出場[8]。
5月6日、本拠地でのインディアナ・フィーバー戦にて1Qに途中出場し、日本人4人目のWNBA出場を果たした。11日のラスベガス・エーシズで初めてスターターで出場した[9]。レギュラーシーズン全36試合に出場し、1試合平均1.8得点、2.6アシストを記録した。ワシントンは5位でプレイオフに進出し、4位のシアトル・ストーム戦と対戦した1回戦に町田も出場したが、2連敗で敗退となった。
経歴
- 札幌山の手高校 - 富士通(2011年〜) - ワシントン・ミスティクス(2022年)
日本代表歴
- 高校3年生時の2010年にU-18アジア選手権に出場し、準優勝。
- 富士通加入後の2011年、U-19世界選手権7位 ベスト5とアシスト王に輝いた[10]。
- 2014年、若手選手中心で構成された日本代表に選出され、仁川アジア大会で銅メダルを獲得した。
- 2015年 アジア選手権[11]優勝 - インド戦で16アシストを記録している。
- 2016 リオデジャネイロオリンピックベスト8
- 2017 FIBAアジアカップ優勝 - 1試合平均18.2分の出場で5得点、5.2アシスト。決勝のオーストラリア戦は32分出場で7得点、9アシストを記録した。
- 2018 FIBAワールドカップ9位
- 2019 FIBAアジアカップ優勝 - 1試合平均16.2分の出場で2.8得点、4.6アシストを記録した。
- 2020 FIBA東京2020オリンピック予選大会
- 2021 東京オリンピック準優勝
- 全6試合スターターで出場し、日本初のオリンピック準優勝メンバーとなった。1試合平均25.6分の出場で7.5得点と全選手中1位の12.5アシストを記録し、オールスターファイブに選出された(トータルのアシストは75本だったのに対し、ターンオーバーは15本だった)[12]。予選リーグ3試合目のナイジェリア戦では20分間の出場で、1996年アトランタオリンピックでテレサ・エドワーズが記録したオリンピック記録に並ぶ15アシストを記録した[13]。さらに、準決勝のフランス戦は約27分の出場で、オリンピック1試合個人アシスト新記録の18アシストを記録した[14]。
受賞歴
国内大会
- Wリーグ
- ベスト5(2014-15、2017-18、2018-19、2019-20、2021-22)
- アシスト1位(2014-15、2017-18、2018-19、2019-20、2020-21、2021-22)
- ルーキー・オブ・ザ・イヤー(2011-12)
- 皇后杯全日本選手権
国際大会
- U-19世界選手権ベスト5(2011)
- 東京2020オリンピック オールスター5(2021)
その他
脚注
[脚注の使い方]
- ^ “札幌山の手2年トリオで4強だ 全国高校選抜”. スポーツ報知. (2009年12月4日)
- ^ 町田 瑠唯 富士通レッドウェーブ 2022年7月17日閲覧
- ^ “世界のレッチリ・フリーも162センチの町田に驚嘆「史上最もお気に入りの選手」”. デイリースポーツ (2021年8月8日). 2021年8月8日閲覧。
- ^ “第13回Wリーグ 各賞受賞コメント/ルーキー・オブ・ザ・イヤー”. バスケットボール女子日本リーグ機構. 2012年3月23日閲覧。
- ^ 富士通 レッドウェーブ 町田瑠唯選手 WNBA ワシントン・ミスティクスと契約Wリーグ2022年2月14日
- ^ 町田瑠唯がWNBAに向け決意表明「日本の皆さんにいい報告ができるように頑張ってきます」
- ^ 【町田瑠唯】米プロリーグWNBA入り! 身長1m62、最年長29歳での挑戦──連載「コロナ禍のアスリート」Vol.492022年4月28日
- ^ 町田瑠唯がプレシーズンゲームに初出場…2得点2アシストで勝利に貢献2022年4月28日
- ^ 町田瑠唯が初先発のエーシズ戦を振り返ってコメント…「出だしはすごい緊張していたけど…」バスケットボールキング2022年5月13日
- ^ 第9回FIBA U-19世界選手権大会 最終結果!町田瑠唯選手が大会ベスト5に選出! 日本バスケットボール協会 2011年8月1日
- ^ “第26回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会”. 公益財団法人日本バスケットボール協会. 2015年8月31日閲覧。
- ^ MVP Stewart leads All-Star Five at the Women's Olympic Basketball Tournament in TokyoFIBA2021年8月8日
- ^ Japanese ace Machida equals Olympic game-high assists recordFIBA 2021年8月2日
- ^ Machida sets Olympic game-high assists record to send Japan to first-ever FinalFIBA 2021年8月6日
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、町田瑠唯に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
- 富士通レッドウェーブ
- 町田瑠唯 (@machirui) - X(旧Twitter)
- 町田瑠唯 (@macchi13) - TikTok
- 町田瑠唯 (@macchi0308) - Instagram
- 株式会社RUI
バスケットボール女子日本代表 |
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バスケットボール女子日本代表 - 2014 アジア競技大会 3 銅メダル |
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バスケットボール女子日本代表 - 2015 女子アジア選手権 1 金メダル |
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バスケットボール女子日本代表 - 2016 リオデジャネイロ五輪 |
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バスケットボール女子日本代表 - 2017 FIBA女子アジアカップ 1 金メダル |
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バスケットボール女子日本代表 - 2018 ワールドカップ |
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バスケットボール女子日本代表 - 2019 FIBA女子アジアカップ 1 金メダル |
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バスケットボール女子日本代表 - 2020 東京五輪 2 銀メダル |
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Wリーグ受賞歴 |
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日本リーグ | 1970年代 | - 70-71 該当者なし
- 71-72 林栄
- 72-73 田辺スナ子
- 73-74 大塚宮子
- 74-75 渋川友子
- 75-76 福井美恵子
- 76-77 児玉紀子
- 77-78 鈴木真理
- 78-79 該当者なし
- 79-80 該当者なし
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1980年代 | - 80-81 竹山とよ子
- 81-82 該当者なし
- 82-83 藤居千秋
- 83-84 高橋美智子
- 84-85 該当者なし
- 85-86 黒田麻由美
- 86-87 竹村典子/野津文子
- 87-88 原田裕花
- 88-89 奥村奈美
- 89-90 村上睦子
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1990年代 | - 90-91 加藤貴子
- 91-92 馬見塚里香
- 92-93 武田奈生美
- 93-94 大山妙子
- 94-95 内藤明子
- 95-96 永田睦子
- 96-97 松田悠里
- 97-98 堀部涼子
- 98-99 柴崎美奈
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Wリーグ | |
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日本リーグ | 1990-1991 | |
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1992-1993 | |
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1993-1994 | |
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1994-1995 | |
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1995-1996 | |
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1996-1997 | |
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1997-1998 | |
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1998-1999 | |
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Wリーグ | |
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1980年代 | 1981年度 | |
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1982年度 | - 阿部秀子
- 熊谷繁子
- 大山春美
- 積田洋子
- 大谷利恵子
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1983年度 | |
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1984年度 | |
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