肝生検

肝生検(かんせいけん)とは、肝臓の組織の一部を肝臓の状態や病気の診断のために取り出す(生検)医療手技のこと。体外から超音波検査機器で肝臓の位置を把握しながら(超音波ガイド下肝生検)、あるいは腹腔鏡を用いて生検針という針を肝臓に刺し、肝臓の細胞の一部(検体)を取りだす。取りだした検体は、顕微鏡を用いて組織学的・病理学的に評価・診断する。

適応

  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝臓内腫瘍
  • 原因不明の肝炎
  • 原因不明の黄疸

このほか、アルコール性肝炎などでの重症度の判断や、肝炎などの治療効果を判定するためにも実施される事がある。

禁忌

  • 血液の凝固異常(血小板減少、プロトロンビン時間の延長、出血時間の延長)
  • 肝血管腫が疑われる場合
  • その他

合併症

継時的に超音波を用いる超音波ガイド下肝生検では、合併症は少ない。

  • 痛み
  • 出血(肝臓内、腹腔内、胆道内など)
  • 他臓器(肺など)の穿刺
  • 感染
  • ショック
  • その他

関連項目

外部リンク

  • 肝生検&腹腔鏡検査(肝炎情報センター内の項目)
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
  • ラトビア