007 黄金銃を持つ男

曖昧さ回避 この項目では、イアン・フレミングの小説について説明しています。1974年の映画については「007/黄金銃を持つ男 (映画)」をご覧ください。
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007 黄金銃を持つ男』(ダブルオーセブン おうごんじゅうをもつおとこ、The Man with the Golden Gun)は、イアン・フレミングの小説『007』シリーズ長編第12作(単行本としては13冊目)。1965年ジョナサン・ケープより出版された。日本でも同年に『007号/黄金の銃を持つ男』のタイトルで早川書房から井上一夫訳によりハヤカワ・ポケット・ミステリで発売された。イアン・フレミングは本作の校正中に死去したため遺作となり、シリーズは事実上未完に終わった。前作『007は二度死ぬ』で行方不明になっていたボンドが帰国し、Mの暗殺未遂を起こす。実はソビエト連邦に捕らわれ洗脳されていたためで、洗脳を解かれたボンドは復帰後の任務として、Mにスカラマンガ暗殺を命令される筋立てになっている。また、本作でMの本名が海軍提督サー・マイルズ・メッサヴィであることが、初めて明らかにされた(MのイニシャルがM.M.で、ファーストネームがマイルズであることは、小説第3作『007 ムーンレイカー』で明らかにされていた)。

あらすじ

日本で消息を絶ち殉職したと思われていたジェームズ・ボンドがロンドンに現れ、上司Mを暗殺しようとした。一時記憶を失っていたボンドは、ウラジオストクに渡航して捕らわれ、KGBによって洗脳されていたのだ。治療を受け回復したボンドに、Mは成功すれば汚名返上、失敗すれば名誉ある死という困難な任務を与えた。それは殺し屋フランシスコ・スカラマンガの活動に終止符を打つことで、ボンドはスカラマンガの本拠地ジャマイカに飛んだ。首尾よくスカラマンガの用心棒に雇われたボンドだったが、正体が露見しスカラマンガと対決に及ぶ。

出版

脚注

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関連項目

ウィキメディア・コモンズには、007 黄金銃を持つ男に関連するカテゴリがあります。
ジェームズ・ボンド
 
作品
映画
ショーン・コネリー
ジョージ・レーゼンビー
  • 女王陛下の007
ロジャー・ムーア
ティモシー・ダルトン
ピアース・ブロスナン
ダニエル・クレイグ
番外編
小説
イアン・フレミング
ロバート・マーカム
  • 孫大佐
ジョン・ガードナー
  • メルトダウン作戦
  • スペクターの逆襲
  • アイスブレーカー
  • 独立戦争ゲーム
  • 不死身な奴はいない
  • 覚悟はいいかね、ボンド君
  • スコーピアスの謎
  • ミソサザイ作戦 準備完了
  • 紳士らしく死ね
  • The Man from Barbarossa
  • Death Is Forever
  • Never Send Flowers
  • SeaFire
  • Cold
*レイモンド・ベンソン
  • Blast from the Past(短編)
  • ゼロ・マイナス・テン
  • ファクト・オブ・デス
  • Midsummer Night's Doom(短編)
  • ライヴ・アット・ファイヴ(短編)
  • ハイタイム・トゥ・キル
  • DoubleShot
  • Never Dream of Dying
  • 赤い刺青の男
セバスチャン・フォークス
  • 猿の手を持つ悪魔
ジェフリー・ディーヴァー
  • 白紙委任状
ウィリアム・ボイド
  • Solo
アンソニー・ホロヴィッツ
  • 逆襲のトリガー
  • Forever and a Day
関連作品
テレビゲーム
映画主題曲
 
キャラクター
ボンドと仲間
敵役
スペクター
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