2021プロ野球エキシビションマッチ

2021プロ野球エキシビションマッチは、2021年7月27日から8月10日にかけて開催されたプロ野球の非公式試合(練習試合)である。

概要

2021年7月から8月にかけて行われた2020年東京オリンピックに合わせて、セントラル・リーグ及びパシフィック・リーグの公式戦は、およそ1か月間ペナントレースを中断することとなった。本大会は、この中断期間に行われた非公式試合であり、予め全58試合が組まれた[注 1]。NPB全12球団が、別リーグの6チームのいずれかと対戦し、セ・パ同一リーグのチームとは対戦しないことになっている[1]

東京オリンピックの会場となる横浜スタジアム札幌ドーム、資材置き場となる神宮球場では開催せず、北海道内はオーシャンスタジアム函館市)で5試合を開催した[1][2]。首都圏では前述2球場はオリンピックとの兼ね合いで、東京ドーム全国高等学校野球選手権地方大会東東京大会西東京大会)で使用されるため[3]ZOZOマリンスタジアムで2試合のみ開催された。バンテリンドーム ナゴヤ(8試合)とMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(1試合)の計9試合を無観客試合とした例外を除いて、各球団の収益改善のため有観客にて開催された[4]

なお、非公式試合のため、セ・リーグのチームがホームのゲームであっても指名打者を採用したり、ホームのチームが先攻としたり[5][注 2]、代打を出された選手が次のイニングに再び守備に就いたりホームのチームが9回表終了時点でリードしていてもそのまま9回裏も行ったりする[注 3]など、一部の試合では特別ルールで行われた。

本期間中、日本ハム中田翔が同僚選手への暴力行為を働き出場停止処分を受け[8][9]、後に巨人へ移籍した。

脚注

注釈

  1. ^ ただし、うち2試合が中止となったため、実際に行われたのは56試合。
  2. ^ 一例として、8月8日のオリックス・バファローズ横浜DeNAベイスターズ戦では、DeNAは本拠地の横浜スタジアムが使用できないため後攻試合をほとんど経験できていなかったことから、DeNA側の要望によりオリックスが先攻、DeNAが後攻で行われた。
  3. ^ 8月10日の東北楽天ゴールデンイーグルス阪神タイガース戦では、捕手で先発出場した太田光が2回裏と5回裏の打席で田中貴也を代打に送られたが、太田はその次の回ではいずれも再度守備に就いている。また、この試合は9回表終了時点で後攻の東北楽天がリードしていたが、登板機会の確保を目的とした阪神側の要望により9回裏も行われた[6][7]

出典

  1. ^ a b 真夏の“交流戦”第2弾発表 五輪中断中に「2021プロ野球エキシビジョンマッチ」58試合 スポーツニッポン、2021年6月23日、2021年7月2日閲覧
  2. ^ 日本ハム五輪中断中エキシビションマッチ、函館オーシャンスタジアムで開催 日刊スポーツ、2021年6月23日、2021年7月2日閲覧
  3. ^ “異例…東京ドームで初の高校野球公式戦 東西東京大会準決勝 ネット上「一生の思い出になりそう」”. スポーツニッポン (2021年7月31日). 2021年8月15日閲覧。
  4. ^ プロ野球 五輪期間中に非公式試合 各球団10試合程度 毎日新聞(中村有花)、2021年6月23日、2021年7月2日閲覧
  5. ^ “オリックス、本拠地で9回3点差ひっくり返されサヨナラ負け 中嶋監督苦言”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年8月8日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202108080000782.html 2021年9月6日閲覧。 
  6. ^ “楽天勝利、則本昂大が快投 阪神藤浪5回2失点/エキシビションマッチ詳細”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年8月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202108090000025.html 2021年8月11日閲覧。 
  7. ^ “楽天 vs. 阪神 8月10日(火) 18:00 楽天生命パーク”. スポーツナビ (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
  8. ^ 『中田選手の違反行為と処分について』(プレスリリース)北海道日本ハムファイターズ、2021年8月11日。https://www.fighters.co.jp/news/detail/00003428.html2021年8月11日閲覧 
  9. ^ “出場停止選手”. 2021年度公示. NPB.jp 日本野球機構. 2021年8月11日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 2021プロ野球エキシビションマッチ(非公式試合) | NPB.jp 日本野球機構


セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
優勝 東京ヤクルトスワローズ 2位 阪神タイガース 優勝 オリックス・バファローズ 2位 千葉ロッテマリーンズ
3位 読売ジャイアンツ 4位 広島東洋カープ 3位 東北楽天ゴールデンイーグルス 4位 福岡ソフトバンクホークス
5位 中日ドラゴンズ 6位 横浜DeNAベイスターズ 5位 北海道日本ハムファイターズ 6位 埼玉西武ライオンズ
 :日本一  :日本シリーズ出場  :CSファイナル敗退
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