タデイ・ポガチャル

タデイ・ポガチャル
Tadej Pogačar
基本情報
本名 Tadej Pogačar
タデイ・ポガチャル
生年月日 (1998-09-21) 1998年9月21日(25歳)
国籍 スロベニアの旗 スロベニア
身長 176cm
体重 66kg
選手情報
所属 UAE チーム・エミレーツ
分野 ロードレース
役割 選手
特徴 オールラウンダー、クライマー
プロ経歴
2017
2018
2019-
ログ・リュブリャナ(英語版)
リュブリャナ・グスト(英語版)
UAE チーム・エミレーツ
グランツール最高成績
ツール・ド・フランス 総合優勝 (2020,2021)
主要レース勝利
ツール・ド・フランス
 総合優勝(2020、2021)
 山岳賞(2020、2021)
  ヤングライダー賞(2020、2021、2022、2023)
 区間通算11勝
ジロ・デ・イタリア
 区間通算3勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ
  ヤングライダー賞(2019)
 区間通算3勝
パリ〜ニース (2023)
ロンド・ファン・フラーンデレン (2023)
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ (2021, 2024)
イル・ロンバルディア (2021、2022、2023)
ストラーデ・ビアンケ (2022、2024)
アムステルゴールドレース (2023)
フレッシュ・ワロンヌ (2023)
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル (2022)
ティレーノ〜アドリアティコ (2021, 2022)
ツアー・オブ・カリフォルニア(2019)
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ(2019)
UAEツアー(2021、2022) 区間通算4勝
ボルタ・ア・カタルーニャ (2024) 区間通算4勝
イツリア・バスク・カントリー 区間通算1勝
スロベニアの旗 スロベニア選手権
 個人TT(2019,2020)
 個人ロードレース(2023)
ツール・ド・ラブニール(2018)
獲得メダル
スロベニアの旗 スロベニア
ロードレース
オリンピック
2020 東京 ロードレース
世界選手権自転車競技大会
2023 グラスゴー 個人ロード
最終更新日
2024年4月22日

タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar-発音: [taˈdɛ́ːj pɔˈɡáːtʃaɾ] ( 音声ファイル)1998年9月21日 - )は、スロベニアコメンダ出身の自転車競技選手。

経歴

2017年、スロベニアのコンチネンタルチームであるログ・リュブリャナ(英語版)でプロデビュー。
2019年、UAE チーム・エミレーツへ移籍[1]グランツール初出場となるブエルタ・ア・エスパーニャでは、第9ステージでグランツール初ステージ勝利[2]、第13ステージで2勝目を挙げる[3]。第20ステージでは残り39km地点で単独アタックをかけ、独走で区間3勝目[4]。最終的に、総合3位とヤングライダー賞を手に入れた。

2020年、ツール・ド・フランスに初出場。第7ステージで風の影響により分断した後方集団に取り残され、ライバル勢から1分21秒のタイムを失った[5]。第9ステージでマルク・ヒルシプリモシュ・ログリッチとのゴール前スプリントを制し、ツール・ド・フランス初勝利[6]。第15ステージでもログリッチとの登りスプリントを制し、大会2勝目[7]。第19ステージ終了時点で首位のログリッチとは57秒差の総合2位につけていた。コース終盤が登りとなる個人タイムトライアルの第20ステージで、2位のトム・デュムランに対して1分21秒、総合首位のログリッチを1分56秒上回るタイムで大会3勝目[8]。総合でもログリッチに対して59秒差をつけて逆転して総合首位に立ち、21歳にして総合優勝を果たした。さらに第20ステージで獲得した山岳ポイントで山岳賞も獲得。ヤングライダー賞も獲得し、最終的に3枚の特別賞ジャージを手に入れた[9]

2021年のツール・ド・フランスでは、第5ステージの個人タイムトライアルでステージ1勝目[10]。大会最初の上級山岳ステージとなった第8ステージで、総合ライバル勢に対して3分20秒の差をつけ、マイヨジョーヌを獲得[11]。第17ステージで総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー、3位のリチャル・カラパスを下しステージ優勝[12]。第18ステージでも勝利を挙げ、山岳賞でもトップに立った[13]。第9ステージ以降、総合リーダーの座をキープし続け、最終的に大会連覇と共に、前年同様、3枚の特別賞ジャージを手に入れる結果となった[14]

2022年はUAEツアー総合2連覇[15]を皮切りに、ストラーデ・ビアンケ優勝[16]ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝[17]ツアー・オブ・スロベニア総合優勝[18]を果たし順調な滑り出しを見せる。3連覇を目指して始まったツール・ド・フランスでは、第6ステージでステージ1勝目を挙げるとともに全体リーダーに躍り出ると[19]、第7ステージでは残り700メートルの未舗装急勾配区間で逃げに追いつき2勝目を挙げる[20]。3連覇へ順調に見えたが、第11ステージではガリビエ峠でチーム・ユンボ・ヴィスマの揺さぶりに合い、最後のグラノン峠でヨナス・ヴィンゲゴーに後れを取り、総合タイムでヴィンゲゴーから2分22秒遅れ、マイヨ・ジョーヌを手放すこととなった[21][22]。第17ステージではフィニッシュ直前までヴィンゲゴーと競り合う中、辛うじてステージ3勝目を挙げた[23]ものの、全体タイムの遅れは取り戻せず、第18ステージでは再び1分以上広げられることとなり[24]、最終的にはヤングライダー賞は獲得したものの、総合2位となった[25]。3年ぶりのブエルタ・ア・エスパーニャに出場が予定されていたが、欠場することとなった[26]

主な戦績

2018年

2019年

2020年

2020年ツール・ド・フランスにて、マイヨ・ジョーヌを着用したタデイ・ポガチャル

2021年

2022年

2023年

2024年

グランツールの総合成績

グランツール 2019 2020 2021 2022 2023
ジロ・デ・イタリア
ツール・ド・フランス 1 1 2 2
ブエルタ・ア・エスパーニャ 3

脚注

  1. ^ “Welcome Covi and Pogacar”. 2019年4月21日閲覧。
  2. ^ “ブエルタ・ア・エスパーニャ2019第9ステージ 未舗装路を含む雨のアンドラ山岳で20歳ポガチャルが初勝利 キンタナが首位浮上”. cyclowired (2019年9月2日). 2019年9月16日閲覧。
  3. ^ “ブエルタ・ア・エスパーニャ2019第13ステージ 超級マチュコスでポガチャル2勝目&総合3位浮上 ログリッチェがリード拡大”. cyclowired (2019年9月7日). 2019年9月16日閲覧。
  4. ^ “ブエルタ・ア・エスパーニャ2019第20ステージ 最終山岳で3勝目を飾ったポガチャルが総合3位返り咲き ログリッチェが総合優勝に王手”. cyclowired (2019年9月15日). 2019年9月16日閲覧。
  5. ^ “ツール・ド・フランス2020 第7ステージ 追い風と高速な展開が集団を破壊 ポガチャルやランダがタイムを失い、ファンアールトが2勝目”. cyclowired (2020年9月5日). 2020年9月21日閲覧。
  6. ^ “ツール・ド・フランス2020 第9ステージ 急坂マリーブランクで四強が飛び出す ポガチャルがステージ優勝し、ログリッチが首位に立つ”. cyclowired (2020年9月7日). 2020年9月21日閲覧。
  7. ^ “ツール・ド・フランス2020 第15ステージ 超級グランコロンビエールでポガチャル勝利 ログリッチがリードを広げ、ベルナル失速”. cyclowired (2020年9月14日). 2020年9月21日閲覧。
  8. ^ “ツール・ド・フランス2020 第20ステージ 山岳TTで歴史的な逆転を果たしたポガチャルが総合に王手 ポートが総合表彰台へ”. cyclowired (2020年9月20日). 2020年9月21日閲覧。
  9. ^ “ツール・ド・フランス2020 第21ステージ マイヨヴェールのベネットがシャンゼリゼ制覇 21歳ポガチャルが総合優勝”. cyclowired (2020年9月21日). 2020年9月21日閲覧。
  10. ^ “ポガチャルが27.2kmの個人TTで圧勝 ファンデルプールが8秒差で首位を守る”. cyclowired (2021年7月1日). 2021年7月19日閲覧。
  11. ^ “雨のアルプス初日にトゥーンス逃げ切り勝利 他を圧倒したポガチャルがマイヨジョーヌ獲得”. cyclowired (2021年7月4日). 2021年7月19日閲覧。
  12. ^ “霧の超級ポルテで総合2位ウラン脱落 ポガチャルが総合リードを広げるステージ優勝”. cyclowired (2021年7月15日). 2021年7月19日閲覧。
  13. ^ “最終ピレネー山岳で再び三強が先行 ステージ2連勝のポガチャルが山岳賞でも首位に”. cyclowired (2021年7月16日). 2021年7月19日閲覧。
  14. ^ “シャンゼリゼ決戦を制したファンアールトが3勝目 ポガチャルが大会連覇を達成”. cyclowired (2021年7月19日). 2021年7月19日閲覧。
  15. ^ cyclowired (2022年2月27日). “ポガチャルが最終ジュベルハフィート制覇 2年連続UAEツアー王者に輝く”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  16. ^ “ポガチャルが圧巻の逃げ切り優勝 ストラーデ・ビアンケ”. www.afpbb.com. 2022年8月31日閲覧。
  17. ^ “ポガチャルがティレーノ~アドリアティコ連覇”. www.afpbb.com. 2022年8月31日閲覧。
  18. ^ cyclowired (2022年6月20日). “スロベニア最終日にポガチャルがダメ押しの勝利 総合優勝2連覇を達成”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  19. ^ “ツール・ド・フランス2022 第6ステージはポガチャルが優勝してマイヨ・ジョーヌ獲得|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp”. www.cyclesports.jp (2022年7月7日). 2022年8月31日閲覧。
  20. ^ cyclowired (2022年7月9日). “ケムナの逃げ切り叶わず 激坂峠ラ・プランシュでポガチャルがステージ2連勝”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  21. ^ cyclowired (2022年7月14日). “ヴィンゲゴー「仲間に感謝」ポガチャル「理由は分からず、しかし諦めない」”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  22. ^ “絶対王者ついに陥落!!2022ツール第11ステージの感想・ハイライト動画・結果 | Bike News Mag” (2022年7月13日). 2022年8月31日閲覧。
  23. ^ cyclowired (2022年7月21日). “1級ペイラギュード山頂フィニッシュ ポガチャルがヴィンゲゴーを下すもタイム差挽回ならず”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  24. ^ cyclowired (2022年7月22日). “ピレネー最終決戦でヴィンゲゴー圧勝 総合2位ポガチャルに3分半リードを稼ぎだす”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  25. ^ cyclowired (2022年7月25日). “フィリプセンがシャンゼリゼ初制覇 ヴィンゲゴーが第109代ツール・ド・フランス覇者に輝く”. cyclowired. 2022年8月31日閲覧。
  26. ^ “ポガチャルはブエルタ欠場 サンセバスチャン大会後に休養へ”. www.afpbb.com. 2022年8月31日閲覧。

外部リンク

  • タデイ・ポガチャルのプロフィール - ProCyclingStats
   




1903  フランスの旗  モリス・ガラン
1904  フランスの旗  アンリ・コルネ
1905  フランスの旗  ルイ・トゥルスリエ
1906  フランスの旗  ルネ・ポティエ
1907  フランスの旗  ルシアン・プティブルトン
1908  フランスの旗  ルシアン・プティブルトン
1909  ルクセンブルクの旗  フランソワ・ファベール

1910  フランスの旗  オクタヴ・ラピーズ
1911  フランスの旗  ギュスタヴ・ガリグー
1912  ベルギーの旗  オディル・ドフレイエ
1913  ベルギーの旗  フィリップ・ティス
1914  ベルギーの旗  フィリップ・ティス
1915  ×   第一次世界大戦
1916  ×   第一次世界大戦
1917  ×   第一次世界大戦
1918  ×   第一次世界大戦
1919  ベルギーの旗  フィルマン・ランボー

1920  ベルギーの旗  フィリップ・ティス
1921  ベルギーの旗  レオン・シウール
1922  ベルギーの旗  フィルマン・ランボー
1923  フランスの旗  アンリ・ペリシエ
1924  イタリア王国の旗  オッタビオ・ボテッキア
1925  イタリア王国の旗  オッタビオ・ボテッキア
1926  ベルギーの旗  ルシアン・ビュイス
1927  ルクセンブルクの旗  ニコラ・フランツ
1928  ルクセンブルクの旗  ニコラ・フランツ
1929  ベルギーの旗  モリス・デワール

1930  フランスの旗  アンドレ・ルデュック
1931  フランスの旗  アントナン・マーニュ
1932  フランスの旗  アンドレ・ルデュック
1933  フランスの旗  ジョルジュ・スペシェ
1934  フランスの旗  アントナン・マーニュ
1935  ベルギーの旗  ロマン・マース
1936  ベルギーの旗  シルヴェール・マース
1937  フランスの旗  ロジェ・ラペビー
1938  イタリア王国の旗  ジーノ・バルタリ
1939  ベルギーの旗  シルヴェール・マース

1940  ×   第二次世界大戦
1941  ×   第二次世界大戦
1942  ×   第二次世界大戦
1943  ×   第二次世界大戦
1944  ×   第二次世界大戦
1945  ×   第二次世界大戦
1946  ×   第二次世界大戦
1947  フランスの旗  ジャン・ロビック
1948  イタリアの旗  ジーノ・バルタリ
1949  イタリアの旗  ファウスト・コッピ

1950  スイスの旗  フェルディナント・キュプラー
1951  スイスの旗  ユーゴ・コブレ
1952  イタリアの旗  ファウスト・コッピ
1953  フランスの旗  ルイゾン・ボベ
1954  フランスの旗  ルイゾン・ボベ
1955  フランスの旗  ルイゾン・ボベ
1956  フランスの旗  ロジェ・ワルコヴィアック
1957  フランスの旗  ジャック・アンクティル
1958  ルクセンブルクの旗  シャルリー・ゴール
1959  スペインの旗  フェデリコ・バーモンテス

1960  イタリアの旗  ガストネ・ネンチーニ
1961  フランスの旗  ジャック・アンクティル
1962  フランスの旗  ジャック・アンクティル
1963  フランスの旗  ジャック・アンクティル
1964  フランスの旗  ジャック・アンクティル
1965  イタリアの旗  フェリーチェ・ジモンディ
1966  フランスの旗  ルシアン・エマール
1967  フランスの旗  ロジェ・パンジョン
1968  オランダの旗  ヤン・ヤンセン
1969  ベルギーの旗  エディ・メルクス

1970  ベルギーの旗  エディ・メルクス
1971  ベルギーの旗  エディ・メルクス
1972  ベルギーの旗  エディ・メルクス
1973  スペインの旗  ルイス・オカーニャ
1974  ベルギーの旗  エディ・メルクス
1975  フランスの旗  ベルナール・テブネ
1976  ベルギーの旗  ルシアン・バンインプ
1977  フランスの旗  ベルナール・テブネ
1978  フランスの旗  ベルナール・イノー
1979  フランスの旗  ベルナール・イノー

1980  オランダの旗  ヨープ・ズートメルク
1981  フランスの旗  ベルナール・イノー
1982  フランスの旗  ベルナール・イノー
1983  フランスの旗  ローラン・フィニョン
1984  フランスの旗  ローラン・フィニョン
1985  フランスの旗  ベルナール・イノー
1986  アメリカ合衆国の旗  グレッグ・レモン
1987  アイルランドの旗  ステファン・ロシュ
1988  スペインの旗  ペドロ・デルガド
1989  アメリカ合衆国の旗  グレッグ・レモン

1990  アメリカ合衆国の旗  グレッグ・レモン
1991  スペインの旗  ミゲル・インドゥライン
1992  スペインの旗  ミゲル・インドゥライン
1993  スペインの旗  ミゲル・インドゥライン
1994  スペインの旗  ミゲル・インドゥライン
1995  スペインの旗  ミゲル・インドゥライン
1996  デンマークの旗  ビャルヌ・リース
1997  ドイツの旗  ヤン・ウルリッヒ
1998  イタリアの旗  マルコ・パンターニ
1999  ×   空位

2000  ×   空位
2001  ×   空位
2002  ×   空位
2003  ×   空位
2004  ×   空位
2005  ×   空位
2006  スペインの旗  オスカル・ペレイロ
2007  スペインの旗  アルベルト・コンタドール
2008  スペインの旗  カルロス・サストレ
2009  スペインの旗  アルベルト・コンタドール

2010  ルクセンブルクの旗  アンディ・シュレク
2011  オーストラリアの旗  カデル・エヴァンス
2012  イギリスの旗  ブラッドリー・ウィギンス
2013  イギリスの旗  クリス・フルーム
2014  イタリアの旗  ヴィンチェンツォ・ニバリ
2015  イギリスの旗  クリス・フルーム
2016  イギリスの旗  クリス・フルーム
2017  イギリスの旗  クリス・フルーム
2018  イギリスの旗  ゲラント・トーマス
2019  コロンビアの旗  エガン・ベルナル

2020  スロベニアの旗  タデイ・ポガチャル
2021  スロベニアの旗  タデイ・ポガチャル
2022  デンマークの旗  ヨナス・ヴィンゲゴー
2023  デンマークの旗  ヨナス・ヴィンゲゴー

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